【結果発表】新しいワークスタイル大賞(第1回) – 株式会社ヌボー生花 インタビュー

LINE WORKS 新しいワークスタイル大賞

株式会社ヌボー生花店

自分が
自分らしくあれる場所、
多様な働き方をできる
環境を整えていきたい。

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株式会社ヌボー生花店
業種 小売·卸売
本社所在地 長野県
みんなが輝く制度改革部門
社員の9割を女性が占める株式会社ヌボー生花店は、かつて、結婚や出産などを機にやむなく退職者が増えてしまった時期がありました。
同課題の解決に働き方改革を実施。接客サービスを主体とした、地域密着型のお花屋さんでありながらも、”女性のライフステージに変化があっても働き続けられる環境”を整備することで、本意ではない退職者を出さない環境を整える傍らで、県外や海外在住の人材の獲得も実現しました。
同社は具体的にどのように働き方改革を進めたのか。また実際に働く社員は、制度改革をどのように受け止めているのか、お話を聞きました。
受賞ポイント
  1. 1社員の9割が女性の会社にてライフステージの変化に対応できる働き方改革を実施
  2. 2リモートワークの導入にあたり、現場をサポートし、会社の利益に貢献する新たな部署を設立
  3. 3多様な働き方をする社員をつなぎ、コミュニケーションの量を増やせるツールとしてLINE WORKSを活用
お話を伺った みなさま
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代表取締役社長

山崎 年起さん

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支援事業部 マネージャー

松倉 由佳さん

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Nubow×Adorer マネージャー

久保田 瑠美さん

ライフステージが変わっても、
働き続けられる選択肢を用意したい。
貴社の事業内容をご紹介ください。
山崎さん 当社は長野市内で3店舗を運営する、1974年創業の地域密着型の花屋です。私たちの商売はお花を販売することです。しかし、ただお花を売るのではなく、お花を通じた心豊かな生活を届けることを事業の軸に据え、「お花のある生活」を提案し続けています。お客様に「お花を買うならヌボー生花店だよね」と言ってもらえる、地域の皆さまにとって身近なお花屋さんになりたいと考えています。
山崎社長はリモートワーク勤務を含む、制度改革を実施されました。背景にはどのような課題があったのでしょうか。
山崎さん職業柄、社員の9割を女性が占める同社は、結婚や出産など女性のライフステージの変化に伴い、勤務継続を諦めて離職する女性社員が多くいました。こうした状況に、私としては「ライフステージの変化があっても、働き続けられる選択肢は用意しておきたい」と常々思っていました。

そのような折、松倉から「結婚して長野県内の違う地域に引っ越します。通勤が難しくなるため、退職を考えています」と申し出がありました。「これは会社をポジティブに変化させるチャンスだ」と捉え直し、リモートワーク勤務制度や産休育休制度の導入を本格的に推進しました。

社長と社員が話し合い、
働き方改革を実行した。
働き方改革の一環で導入されたリモートワーク勤務制度ですが、実際に支援事業部 松倉さんがリモートワーク勤務をするに至った経緯をお聞かせください。
松倉さん リモートワークを検討・導入したのはコロナ禍前でした。当時は、まだリモートワークは当たり前ではありませんでした。加えて、私は花屋がリモートワークをするというイメージがなく、正直「本当にできるのだろうか」という印象でした。
ただ、実際にリモートワークの実現性を検討してみると、「できそうかも」と思い直すようになり、引き続きヌボー生花店で働き続けることを決意しました。
山崎社長とリモートワークの実現性を検討されたとのことですが、具体的にどのような検討をされたのでしょうか。
松倉さん 私の業務を40項目ほどリストアップして、「店舗でなければできない作業なのか」また「どうしたらリモートでも対応できるのか」を山崎社長と話し合いました。具体的には、「お客様からのFAXの処理をどうするのか」、「店舗で使用した経費精算をどう処理するのか」など、細かい業務を約3カ月かけて、1つ1つ検証し、リモートワークの準備を進めていきました。
リモートワーク導入にあわせて会社の利益に貢献する新部署を立ち上げた。
リモートワークを初めて導入し、新たな部署を立ち上げたそうですね。
山崎さん リモートワークを導入・運用するにあたり、現在、松倉も所属する支援事業部を立ち上げました。ただ、立ち上げ当初は、社員のなかでは「支援事業部=仕事を預けられる、便利な部署」という認識にとどまっていたんですね。そこで、支援事業部の役割を「会社全体の労働生産性の向上」に定め、何ができる部署なのかを明確にしました。具体的には、“現場の社員が目の前の接客に集中できるように、サポートを行う部署”という位置づけにしたのです。

同部署の目標を明確にしたことで、やるべきことも増え、人材の確保も必要になりました。データ入力の人材募集をかけたところ、石川県や海外在住の方からの応募がありました。今まででしたら、物理的な距離の問題がありましたが、既にリモートワーク環境を整えていたため、県外からのプロフェッショナル人材を採用し、迎え入れることができました。

地域密着型の花屋が多様な人材を確保する体制を整えるには、5年程度を要しました。現在は会社の利益に貢献する部署として、松倉を含め4人がリモートワークでLINE WORKSを活用しながら現場の支援をしてくれています。

リモートワークではコミュニケーションの活性化も鍵になるかと思います。コミュニケーションツール基盤として、LINE WORKSを導入した背景をお聞かせください。
山崎さん私は「コミュニケーションは質より量」だと考えます。しかし、電話やメール、FAXではなかなか量を確保できず、どうしようかと常々課題を感じていました。そこでチャットツールを導入してみたりもしましたが、なかなか浸透しませんでした。
「女性が多いため、もう少しカジュアルにやり取りできるツールがあれば良いな」と思っていたところ、LINE WORKSに出会いました。使い勝手の良さはもちろん、スタンプで気軽にコミュニケーションを取れる点に魅力を感じ、導入を決めました。
LINE WORKSが貴社のコミュニケーションの基盤となっているのですね。例えば、リモートワークを行う支援事業部ではどのような使い方をしているのでしょうか。
松倉さん利用しているのは主にトーク機能です。注文書の送付やマニュアルの変更事項の共有など、あらゆる連絡をLINE WORKSで完結させています。とくに、店舗と離れた場所で働く支援事業部としては、現場社員と密につながれるLINE WORKSはなくてはならない存在ですね。

久保田さん支援事業部の皆さんへは、現場で業務にあたる中で確認したいことをすぐにトークで質問しています。店舗では働く社員は、支援事業部があるからこそ、安心して接客に集中し、お客様にお花を提供できていると感じています。

山崎さんなるべくトーク機能をメインに使ってもらっています。それは、「確認する場所をトークに限定し、情報を探す手間を省くことで、なるべく社員のストレスを減らしたい」という思いからです。 できるだけ、LINE WORKSの運用方法はシンプルにして、現場の仕事に集中できるようにしたいと考えています。

LINE WORKSの導入効果はありましたか。
山崎さんLINE WORKSの導入により、私が課題として認識していた「コミュニケーションの量」を改善できた点は良かったですね。また当社では、長野県外のみならず、海外在住のスタッフもリモートワーク勤務をしています。LINE WORKSの活用により、物理的な距離は離れていても、その距離を感じさせないコミュニケーションが取れていると感じています。

久保田さん現場でも「LINE WORKSがなければ、仕事が回らないのではないか」と思えるほど、業務に浸透しています。また、これまで同じ会社で働いていた人が、リモートワークの選択肢が増えたことで、やむを得ない理由で退職するのではなく、ヌボー生花店で働き続けられることは素晴らしいことだと感じています。

テクノロジーの進化が急激だからこそ、
接客サービス業の可能性を追求したい。
「LINE WORKS 新しいワークスタイル大賞」の受賞を知ったときの、率直なご感想をお聞かせください。
山崎さん社員が知恵を絞り、アイデアを出し合ってLINE WORKSを活用してきた結果が、外部の方にも評価されたということで、非常に嬉しく思いました。社員たちは仕事に対する自信を深められたのではないでしょうか。

松倉さん私は正直「うちで良いんでしょうか」と驚きましたが、とても嬉しかったですね。

最後に、今度の展望についてお聞かせください。
山崎さんまずはすべての社員に、自己実現ができ、自分が自分らしくあれる場所を提供し続けていきたいと考えます。その上で、これからはテクノロジーの進化に伴い、“人でしか生み出せない価値”を創り出せる人材が、どんどん重宝される世界になってくると考えます。 個人的な野望としては、接客サービス業の可能性を追求し、当社を“人だからこその価値を生み出し、どこの接客サービス業でも通用する人材を多く輩出する企業”に成長させたいと思っています。

松倉さん花屋という接客サービス業であっても、ライフステージの変化や生活スタイルに応じて働き、仕事を続けられる。後輩たちには、私のことをそんな働き方を実践する見本に思ってくれたら嬉しいですね。

※ 掲載している内容、
所属やお役職は2023年3月時点の情報です。

つなぐ、人としごと 部門

株式会社はたらこらぼ

みんなが輝く制度改革 部門

株式会社ヌボー生花店様

想いが伝わる社内交流 部門

中特グループ様

特別賞

株式会社ダテ薬局様

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