250年も続く伝統のお祭りの運用でLINE WORKSを活用

カテゴリー: 社員ブログ

こんにちは、マーケティングチームのジョです。

7/23に行われた島根の雲南市で開催された二十三夜祭にて、お祭りの裏側の運営・事前準備の段階でコミュニケーションの基盤としてLINE WORKSが導入、活用されました。今回は、その様子についてご紹介いたします。

二十三夜祭とは?

毎年7月23日に開催される「焼火神社二十三夜祭」は、250年も続く伝統ある島根県雲南市のお祭りです。雲南市加茂町は、人口約6,000名程度の小さな町ですが、お祭りには雲南市内だけではなく、松江市、出雲市はもちろん、遠くは隠岐諸島などの他の地域からも多くの人が訪れ、例年約20,000人が集まります。
道沿いに80店もの屋台がずらりと並んでいる様は圧巻で、お神輿から始まるお祭りは、フィナーレを飾る花火が終わるまで賑わいます。

▲子供から大人まで参加するお神輿の様子

▲青年部の屋台に行列が発生する賑わい

 

お祭りを運営する商工会青年部のみなさんの思い

 お祭りの運営は、雲南市商工会加茂支部青年会の35名が行っています。青年部のメンバーは、商工会の45歳以下の部員で構成されており、今年の二十三夜祭では、屋台の中でLINE WORKSを含むデジタル活用を試みました。全国45,000人いる青年部の中でも、恐らく初めての試みです。

 昨年に島根県全体の600人の青年部部長を務め、現在は加茂町青年部顧問を務めている高橋顧問に、新しい試みについて思いをお尋ねしました。

 「二十三夜祭は、子供の頃からみんなが毎年楽しみにしている地元でも思い入れのあるお祭りなんです。青年部も10年前は、今の3倍の人数がいたのですが、だんだん人も少なくなってきて町が小さくなってしまい、人・物・金という資源が足りなくなってお祭りも衰退してきている状況です。そんな中、青年部はみんなにとって思い出ある大切なお祭りを盛り上げていきたい、次世代にもこの気持ちを伝えたいという思いで参加しています。」

 今回のお祭りでの取り組みは、様々なメディアからも取り上げられましたが、先ず、現代の加茂町の商工会青年部のみなさんは、なぜデジタルを活用しようと考えたのでしょうか。

 「町全体のリソースが不足している厳しい状況で、伝統のお祭りの運営を続けるために、加茂支部では 『どうすればもっと効率よく運営できるか』を中心に、その方法を模索していました。そこで、デジタルの力を借りることにしたのです。」

▲島根県加茂支部青年部の屋台の裏側

運営・事前の準備ではLINE WORKS、屋台での決済にはAirPAYを活用

 今回導入されたデジタルツールは、「LINE WORKS」と「AirPAY」でした。お祭りの裏側の運営・事前準備の段階では、グループウェアとして、ビジネス版のLINE「LINE WORKS」が、お祭りの当日の屋台にてキャッシュレスで支払いができる「AirPAY」が使われました。

 「LINE WORKS」は、LINEとは異なるアプリで、メール・Drive・カレンダー・ノートのような仕事に特化した機能が揃えてあります。また、プライベートはLINE、仕事はLINE WORKSのように分けることで情報漏洩のリスクを減らすことができます。

 お祭りの運営には、当日よりも事前準備の段階で、例えば屋台の材料の仕入れなど、多くのコミュニケーションが発生します。導入前は、どこで、何を、どれくらい仕入れるのかを担当者がExcelで整理し、メールやファックスで送信したり、印刷して配ったりしていました。修正があれば、再度印刷して配布する、を繰り返さねばならず、手間がかかったり、その情報が行き渡りたらないことも多く、少人数の幹部のみで共有したりしました。

 しかし、LINE WORKSの導入によって、今回から現場も含む全スタッフに情報を正確かつリアルタイムに共有することが可能になりました。また、揚げ物料理に使うフライヤーなど、組み立てが複雑な機材の設置方法は、組み立て動画を撮影しておいて、「設営作業フォルダ」に保存しておくことで簡単にマニュアル化することができました。

▲フライヤー組み立てを動画保存しマニュアル化  ▲LINE WORKSを使ったファイルのやりとり 

 

 高橋顧問がLINE WORKSを使ってみた感想を次のように述べています。
「普段利用しているLINEでは、誰が既読したか分からず『了解です祭り』になりがちなのですが、LINE WORKSでは誰が既読なのか分かる機能があって、誰にまで情報が行き渡っているのかを確認できたり、一番見ておいて欲しい人が見たかどうかの確認が取れて安心でした。また、グループトーク内でファイルが簡単に送ることができたり、忙しい時でもスマホで手軽に情報を把握できたお陰で効率よく準備ができました。」

 

▲お祭り当日、LINE WORKSで事前に送ったファイルを確認し、指示を出している様子

 

 一方で、屋台での支払いに導入された「AirPAY」は、電子マネーや決済に対応する機器で、Wi-FiとiPadだけで設置できます。お祭りがキャッシュレス決済に対応したことに、来場したお客さんはとても驚いている様子でした。

 運営側においても、お祭りが終わったあとに、みんなで現金を集計するのに1時間以上もかかっていた作業が、AirPAYのおかげでリアルタイムに売上が集計されていくため、時間が大幅に削減されました。その他にも、人数や時間帯などの具体的なデータも取れるので、次年度への改善に向けたデータも収集することができるのも大きな発見でした。

▲高橋顧問がAirPAYを直接設置されている様子

▲キャッシュレスでの支払いが初体験のお客様

 LINE WORKSとキャッシュレス決済を併せたことで、お祭りのオペレーションが効率化され、売上も前年度比20%以上を達成しました。また、青年部による新しいデジタルツール導入のための導入研修会などの入念な仕込みも、当日の売上と盛り上がりにつながったようです。

 

お祭りの初デジタル活用は大成功

 焼火神社二十三夜祭は、「祭りのデジタル化」というテーマで、NHKからの取材やCATVで12分間も取り上げられ、集客にもつながりました。収益も記録が残っている過去20年間の中で最高額をマークし、青年部の中でも売上は全国1位になりました。

 また、今後の目標としては、衰退している伝統のお祭りをデジタルの活用で維持できるようにしていきたい、地域との連携で、次の世代とも言える高校生らに伝統のお祭りを体験させるなど、町の人々と協力していきたいとのことでした。

▲集計後、LINE WORKSで即時に売上を共有

 今回の取材では、250年以上守り続けてこられた「二十三夜祭」という島根県の加茂町という小さな町の伝統を、いまもそこに住む人たちが守っていきたいという気持ちが、デジタル導入につながり、さらに町の未来を見据えている姿に、大きな感銘を受けました。そして、LINE WORKSがお祭りを盛り上げる一役を担えたことを嬉しく思います。

▲フィナーレを飾る花火も盛大でした