メールだけでは伝わらない!細かなニュアンスを伝えるビジネスチャットの利点

2016.12.13


普段からコミュニケーションを取っていない相手に対して自分の意見を伝えるのは、対面であっても簡単ではありません。ましてやテキストが中心となるメールで細かいニュアンスを伝えることは非常に困難です。さらに1対1ではなく、1対多での情報共有になるとその傾向はますます強くなります。その結果、誤解を与えないことを優先した形式的な表現や儀礼的なやり取りが多くなり、ますます自分の意図が伝わらない、相手の意図が汲み取れないといった問題が起きてきます。
こういった問題を解消するため、今、細かいニュアンスを伝え、円滑なコミュニケーションを図ることができるチャットサービスが求められています。
 

対面であっても7%しか伝わらない言葉だけでの情報

ビジネスの場において、本音と建前の使い分けはつきもの。例えば、相手から「問題ないですよ」と言われているのに、相手が怒ったような顔をしていたり、困ったような顔をしていたりした経験はないでしょうか。
 
アメリカUCLAの心理学者アルバート・メラビアン氏が行った「コミュニケーションの際、話している内容と、声のトーンや態度に矛盾があった時、人はどんな受け止め方をするか?」という実験の結果によると、人は目で見た情報を一番重要視するのだとか。つまり、上記のように相手の言葉と表情が矛盾している場合、相手の表情から読み取るメッセージを重要視するというのです。次に重要視されるのが口調や話の速さなどの聴覚情報、そして最後が話の内容などの言語情報とされています。それぞれの比率は視覚55%、聴覚38%、言語7%。
 
この結果が示すのは、言語よりも視覚情報が重要であるということだけではありません。対面であっても言語だけでコミュニケーションをすることは簡単ではないのに、メールだけで細かいニュアンスまでを伝えることは、非常に困難であるという認識を持たなければいけないということです。
 
気心の知れた同僚であれば、メールだけで意思の疎通も可能かもしれません。しかし仕事をするうえでは、気の合う人以外とも意思の疎通を図れなければスムーズに業務は進んでいきません。そのためには普段から積極的にコミュニケーションを取っていく必要があります。しかし、実際には同僚であっても対面でのコミュニケーションは減っている傾向があるようです。
 

情報だけでなくニュアンスまでを伝えることの重要性

第一生命経済研究所が公表した「職場のコミュニケーションに関する調査」によると、大企業、中小企業どちらの場合も、約半数の非管理職社員・非正規社員が職場の飲み会を「楽しくない」と考えていることが明らかになっています。もちろん、これだけで対面のコミュニケーションが減っていると判断するのは早計ではありますが、同じ調査の中で「飲み会などの会合や付き合いがよくある」と回答した人の割合が管理職社員・非管理職社員・非正規社員いずれの場合も半数を下回っていることを考えると、仕事以外で社員がコミュニケーションをとる機会は減っていると考えられそうです。
 
以前は飲み会をきっかけにお互いの人となりを知ることもありましたが、今では機会も減っているといえるのかもしれません。そして、相手の人となりがよく分からない状況においてのコミュニケーションは、どうしても微妙なニュアンスが伝わりにくくなりがちです。
 
こうした現状において、テキスト中心で仕事の情報のみをやりとりするメールは、もはや非効率なツールになりつつあります。これまではメールでは伝わらない部分を、対面コミュニケーションや飲み会などで築いた信頼関係で埋めることができました。しかし、こうしたコミュニケーションも減っている現状では、メールに変わる人となりまで伝えることのできるツールが必要となるのではないでしょうか。
 

ニュアンスを伝えるビジネスチャット

現在、メールに代わるものとして多くのビジネスチャットサービスが存在しています。ビジネスチャットがメールに比べて日常的なやりとりがしやすくなるのはもちろん、人となりが分からない相手の感情やニュアンスまでをしっかりと伝えられる工夫がされているのか、という点はサービスを選定する上でも重要です。
 
多くのビジネスチャットでは、スタンプを使用することができます。コミュニケーションが不足しがちな現在の社会において、言語だけで伝えることが難しい、細かいニュアンスを的確に伝えられるのがスタンプ。あなたの会社でも、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
 
参考:

  • ※ 本掲載記事の内容は投稿当時の情報となり、2022年4月1日に改定された新料金プランとは一部異なる内容を含む場合があります。